「介護保険の限度額が心配…」訪問マッサージは医療保険サービスです
「訪問マッサージを受けたいけど、介護保険の限度額を超えてしまうのでは?」
在宅介護をされているご家族から、このようなご質問をよくいただきます。結論からお伝えすると、訪問マッサージは医療保険(健康保険)が適用されるサービスのため、介護保険の限度額を気にすることなく、併用してご利用いただけます。
医療保険と介護保険、それぞれの役割
訪問マッサージ(医療保険)
- 目的: 筋麻痺、関節の拘縮、神経痛など、医療上マッサージが必要と診断された方が対象です。
- 提供者: 国家資格を持つ「あん摩マッサージ指圧師」が担当します。
- 費用: 医師の同意書があれば、医療保険が適用されます。自己負担額は、負担割合に応じて1割〜3割となり、1回数百円程度で利用可能です。
介護サービス(介護保険)
- 目的: 食事、入浴、着替えといった日常生活の支援、あるいは通所や訪問での**リハビリ(訪問リハビリなど)**を行います。
- 費用: 介護度に応じて支給限度額が定められています。
併用のメリット
訪問マッサージと介護サービスを併用することで、お互いに補い合い、より質の高い在宅ケアを実現できます。
- 費用を気にせずリハビリ: 訪問マッサージは医療保険を使うため、介護保険の限度額を使い切っていても継続して利用できます。
- 相乗効果: 訪問マッサージで体をほぐし、その後に介護保険のリハビリで体を動かす、といった連携も可能です。
「介護保険の訪問リハビリ」との違い
介護保険サービスの中には「訪問リハビリ」がありますが、訪問マッサージとは担当者と目的が異なります。
- 訪問リハビリ: 理学療法士が主体となり、日常生活の自立を目的とした機能訓練を行います。
- 訪問マッサージ: あん摩マッサージ指圧師が主体となり、マッサージや関節運動による機能回復を目指します。
どちらも利用可能ですが、ケアプランを作成するケアマネージャーさんとよく相談し、重複しないように計画を立てることが重要です。
まとめ
訪問マッサージは、医療保険の枠組みの中で提供されるため、介護保険のサービスと併用できます。ご本人の身体機能維持とご家族の介護負担軽減のために、両方の制度を上手に活用していきましょう。
ご不明な点があれば、お気軽にやよいマッサージ治療院にご相談ください。