「脳梗塞で麻痺がある側の肩や手が、触るだけで激しく痛む」「腫れて熱を持っていて、洋服を着せるだけでも大変」
脳梗塞を経験された高齢者のご家族から、このような悲痛なご相談を受けることがあります。脳梗塞の後に見られる肩手症候群(複合性局所疼痛症候群、CRPSとも呼ばれます)は、麻痺がある側の肩や手に、激しい痛みや腫れ、むくみ、関節の硬直を引き起こすことがあります。この症状は、ご本人のつらいQOL(生活の質)を著しく低下させ、介護をするご家族にとっても大きな負担となります。
この症状を放置すると、痛みをかばうことで関節の拘縮が進み、リハビリをさらに困難にさせてしまいます。ご家族は「どうすれば痛みを和らげられるのか」「在宅でできるケアはないか」と、深く悩むことでしょう。
なぜ脳梗塞の後に「肩手症候群」が起こるのか
脳梗塞による肩手症候群は、麻痺によって手足が動かしにくくなり、血行不良や筋肉の緊張が続くことで起こると考えられています。小さな刺激でも激しい痛みを感じるようになるため、ご本人も介護されることに強い抵抗を感じてしまうことがあります。
この症状をそのままにしておくと、痛みから体を動かさなくなり、腕や肩の関節が完全に固まってしまう拘縮に進んでしまうリスクがあります。そうなると、着替えや入浴などの基本的な**ADL(日常生活動作)**の自立が難しくなり、介護の負担が増大してしまいます。
平塚市にお住まいの70代男性のご家族からは、「脳梗塞で肩手症候群になり、在宅でのリハビリを中断せざるを得なくなった」というご相談をいただきました。このように、痛みへの配慮が、継続的なリハビリを成功させる上で非常に大切です。
痛みに配慮した介助と衣服選び
肩手症候群の痛みは、少しの刺激で悪化することがあります。在宅での介護では、以下の点に配慮することで、ご本人の負担を減らすことが期待できます。
- 触れ方の配慮: 麻痺がある腕を動かす際は、やさしく、ゆっくりと動かしましょう。痛みに配慮して、手のひらで包み込むように触れると、ご本人の不安も和らぎます。
- 衣服選び: 脱ぎ着がしやすいように、前開きのシャツや、袖口が広めの服を選びましょう。痛みがある腕から先に通し、脱がせる際は最後にします。
- 体位の工夫: 寝ている時に肩や手が体の下敷きにならないよう、クッションを使って腕を支えたり、麻痺側に負担がかからないように姿勢を調整したりします。
これらの在宅でできる工夫は、ご家族が安心して介護を続ける上で非常に役立ちます。
訪問マッサージが「肩手症候群」のケアに役立つ理由
脳梗塞の後遺症と向き合う在宅でのリハビリは、ご家族だけで行うには限界があるでしょう。当院が行う訪問マッサージは、肩手症候群の痛みやむくみを和らげ、リハビリを安全に継続できるようにサポートします。
- 痛みに配慮したやさしい施術: 国家資格を持つ専門家が、痛みがある部分に直接強い刺激を与えるのではなく、その周辺の筋肉をやさしくマッサージし、血行を改善します。これにより、痛みやむくみの緩和が期待できます。
- 関節の可動域の維持: 痛みから動かさなくなった関節は、どんどん固まってしまいます。無理のない範囲で関節を動かす機能訓練(リハビリ)を行うことで、拘縮を防ぎ、QOLを維持します。
- 徐々に慣らす考え方: 痛みが強い時期は、触れることから始め、徐々に慣らしていきます。少しずつ触れる面積を広げていくことで、感覚をリハビリし、痛みの軽減を目指します。
秦野市で施術を受けている80代男性の患者様からは、「以前は肩が痛くて眠れなかったけど、訪問マッサージを始めてから、痛みが和らぎ、夜ぐっすり眠れるようになった」と嬉しい声をいただきました。
病院リハビリとの役割の違いとご家族のメリット
病院でのリハビリは、主に急性期の機能回復を目指します。一方、訪問マッサージは、退院後も在宅で継続的なケアを行う重要な役割を担います。
- 通院負担の軽減: 施術者が平塚市や秦野市のご自宅に伺うため、通院の送迎や付き添いの必要がなくなり、ご家族の負担が軽減されます。
- 心の安心: 国家資格を持った専門家が在宅で高齢者の身体をケアすることで、「任せて安心」という気持ちになれます。
まとめ
脳梗塞による肩手症候群は、ご本人とご家族にとってつらい症状ですが、適切な在宅ケアで、痛みと向き合いながらリハビリを継続することが可能です。
平塚市・秦野市を中心に活動するやよいマッサージ治療院は、国家資格者がご自宅までお伺いし、医療保険を利用した訪問マッサージとリハビリで、ご本人とご家族の不安に寄り添います。
「親の痛みを少しでも和らげてあげたい」「在宅で安心してリハビリを続けさせたい」
そう願うあなたを、私たちは全力でサポートします。お気軽にご相談ください。
脳梗塞後のリハビリ方法をもっと詳しく知りたい方は、
👉 脳梗塞の後遺症が心配なご家族へ|訪問リハビリマッサージでできること をご覧ください。